【氷上の追憶2024 Vol8】金森 廉

 

経済学部/聖光学院
FW #7  金森 廉

 

まず初めに、4年間自分たちの活動を支えてくださったOB・OGの皆様、保護者の皆様、そしてその他の関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。

 

 

 

追憶を書くにあたって、何を書こうか何を書きたいか考えたが、自分は良くも悪くも深く考えることなく、ただ楽しく活動を終えてしまった。なので人一倍強いと自負している競技への愛、そして部及び部員への愛をこの4年間の活動を振り返りながら綴ろうと思う。

 

1年生

 

幼少期経験したアイスホッケーを再びやりたい。この思いは受験勉強中も一つのモチベーションであった。その思いでいった最初の新歓氷上、氷に乗るのは実に5年ぶりとかであったが体が覚えているものですぐに感覚を取り戻した。再びこの競技に魅了されるのに時間はかからず、南船橋の体験練習で入部宣言したのを鮮明に覚えている。次の日の朝、入ってしまった事実を目の当たりにして軽く後悔したこと、数日後に太陽から自分も入部した旨のLINEが来たことで驚き、嬉しかったこと、これら含めていい思い出である。それからはひたすら感覚を取り戻しつつ練習に行く日々だった。並木さんには車に乗せていただいて、前期教養の履修のことや、経済学部のこと、部の人間関係のことなど多くのことを教えてもらい、部にも馴染めてきた、並木さん、室さん、松井さん当時はありがとうございます。

 

ひたすら上手くなってもっと試合にでたい一心であったが、転機となったのは七大戦である。人数が足りなかったこともあり、松井さんに勧められたことでFWに転向した。

自分はFW向きの性格と特徴だったのだろう。七大戦で初ゴールとはならなかったが入ってから初めてチームの一員として役割を果たせている実感をもてて、アイスホッケーがよりもっと好きになった。また一年次の七大戦は部のことが好きになるきっかけでもあった。

一年で1人参加している自分に対し、高瀬さんと澤田さんは初日に仙台観光に付き合ってくださり、松井さんやりかさん、ゆまさんは暇そうな自分を色々な場所に連れて行ってくださった。2人部屋で一緒だった中川さんと夜話したのも自分は鮮明に覚えている。とにかく先輩方によくしていただき、こんな先輩になろうと思えた。

2年生

代が変わると本格的に試合に出られるようになった。松井さんと中村さんとのFWセットというかなり恵まれた環境で、ただ楽しくのびのびとプレーしていたなと思う。今この時期を思い返すと上手な先輩たちに甘えるのではなく、向上心を持ち自分の技術向上に努めるべきだったなと後悔はある。春大会・秋大会と難しい試合はありつつも二冠を達成し、臨んだ入れ替え戦。正直なところ自分は複雑な思いをもっていた。しかし終わってみれば、そもそも完敗だったなと、春の練習試合で勝てたことで戦えるだろうと思っていた部分もあったが、とにかく立教は強かった。Dシュートはものすごく上手いし、FW陣はスピードもフィジカルもテクニックもすごいなと感じ、悔しいとともにこの相手に自分が4年の時に勝ちたいと強く思ったのを覚えている。七大戦は優勝でき、初めて経験するインカレ、相手は関西大学、ボコボコにされたがとにかく楽しかった。普段経験しないようなプレースピードに食らいついていくのは今までに経験のないもので日本のトップレベルを感じることができたと思う。一方で後輩として特にお世話になった代が卒業するのは非常に寂しかった、ただ次年度がどうなるのか楽しみでもあった。

3年生

 

1個上が2人だったこともあって、自分たちも上級生としての自覚が少し芽生えたと記憶している。しかしながら初っ端で中村さん・松本さんには迷惑をかけてしまった。申し訳ない。春大会・秋大会と悔しい結果が続いたなと思っている。東大特有?の得点力のなさ、中村さん・竹本・澤邉に頼りっぱなしだった。やはり甘えてたのだなと後悔が残る一年である。

七帝戦で全勝優勝・かつ最小失点であったのがせめてもの救いだ。また個人的に中村さんとはずっと同じセットでプレーしていたので最後の京大戦のゴールはものすごく嬉しかった。中村さんの「金森が走り込んでると思ってた」という言葉は素直に嬉しかったです。

また、松本さんの最後のPSも痺れるものだった。もってるかっこいい先輩でした。

中村さんは引退してからも練習にも乗ってくださって、試合後にアドバイスもくれて、本当にお世話になりました。ありがとうございます。たまにタメ口になって、ごめんなさい

4年生

 

迎えた最終学年。久保さんの存在が大きすぎた。東大の守備は劇的に良くなったと思う。守の上手いチームという新たな特徴にワクワクしていた。また、部員が皆ホッケーにのめり込んでいる雰囲気がとてつもなく好きだと合宿や普段の練習から感じていた。自分自身も4年間の中で最もホッケーにのめり込んだ一年だったと思う。とにかくホッケーが楽しかったし、自分なりに改善や武器の強化ができた。

 

結果としては春大会・秋大会と危ない試合も多々あったが、二冠を達成できた。

秋大会の上智戦がやはり一番印象に残っている。安心という感情がとても強い試合だった。チームスポーツの難しさを感じたし、一方で何よりも強い、血の湧き立つような感情を感じられた。アイスホッケーをやっていて良かったと思う。

 

入替戦、今年一年の最大の目標であり、このために1年頑張ってきた試合。相手は違えど、2年前の雪辱を晴らしたいと強く思っていた。結果は惨敗。悔しかった。自分が珍しく緊張していたがロッカールームの緊張も過去1だったと思う。試合前のあの雰囲気が少し怖かったのを覚えている。実力不足だったのはその通りだと思う。ただでもそれだけではない。どうして負けたのだろうか、部員全員の気持ちは一つになっていたと思うが、どうしても勝てなかった。数日間、廃人のようになったの覚えている。これから何をすればいいのだろうか、試合後、最初の練習の雰囲気は最悪であった。久保さんがいてくださって良かった、部員の気持ちは切り替わり、強度の高い練習に取り組めたと思う。しかし、実際自分は引退まで切り替えられず、心の奥底に悔しさをしまったという表現が正しい。100%の気持ちをもう捧げていなかったのかもしれない。その影響もあったのか七大戦は入部して初めて黒星を経験し、四連覇を逃した。素直に悔しかった、もっと自分がチームを引っ張るべきだったし、雰囲気の違和感を執行代として感じ取り、修正すべきだったと思う。そしてその後の正真正銘最後の試合、関西大学戦は自分としては良い終わり方をできたと考えている。最後まで闘う姿勢を途切れず維持し、強敵に挑むことができ、達成感を得た試合であった。試合後は無性に寂しく、悲しかった。もうこの部活で活動することはない、そう思うと涙が出てきた。最高の4年間だった。

この1年を振り返ると執行代として部を牽引することができ、また決意に書いたようにPlaying Hardは体現できたのかなと思っている。3年の時の自分よりは明らかに技術面で向上できた。七帝戦ではペナルティを連発したが、それまでの試合では昨年に比べてかなり少なかったと自負している。また、沼田やしじょう、江川・なぐ・おかなど後輩ともより仲良くなれた。後悔や悔しさもあるが、それよりもとにかく楽しく1年を終えられたと思っている。

 

 

ここまでダラダラと自分の4年間を振り返ってみて、ここには書ききれなかった思い出も

たくさんあるが何より自分がこの部の一員であったことを幸せに思う。この部に入部して良かった。最高の4年間を過ごすことができた。

 

あとは、後輩たちに伝えたいこととしてですが、自分だけの武器を見つけてくださいってことです。アイスホッケーっていろんな側面があって、必ず自分が輝ける場所があります。そこを見つけるとよりもっとホッケーが楽しくなると思います。あとは積極的にコミュニケーションをとってください。声なんてどんだけ出してもいいです。ベンチの雰囲気は試合に直結すると自分は考えています。この点は今年廣川とベンチで大喧嘩して改めて雰囲気作りの大事さに気付かされました。廣川ありがとう。とにかく声なんて何でもいいんです。ナイスとかただの歓声とかでも。この点は新3年生、期待してます。常に明るいチーム目指して、盛り上げてください。総じて後輩のことが自分は好きなのでいつでも連絡ください。ご飯に連れて行きます。

 

 

改めて、OB・OGの皆様、檀野監督、久保さん、チームメイト、応援にきてくれた友人、そして家族へ

自分がここまで楽しくホッケーができたのは皆様のおかげです。本当にありがとうございました。そして、先輩スタッフのりかさん・ゆまさんをはじめとして、同期の範子・慶、後輩のきみこ、ちかい、あやか、きょうか、りな、みゆ。常に怪我を負っていたこともあって自分は皆さんに一番お世話になっていたと思います。常日頃から一緒に部活を頑張ってくれてありがとうございました。

 

 

最後に同期へ

 

太陽

 

お互いが入部してからはずっと一緒にいたね。太陽も免許とって2人でタイムズ借りて南船橋行った日のこと今でも鮮明に覚えています。同期で一番お世話になったのはあなたです。本当にありがとう。そして主将、1年間お疲れ様。曲者揃いの部員たちをまとめ上げ、目標に向かって牽引していたと思う。ここまで部員たちの気持ちが一つになっていたと感じたことはありません。結果以上に誇りに思ってください。お疲れ様でした。

 

健太

 

健太は大学生活で一番一緒にいた人です。部活でも会い、プライベートでも会い、4日くらい会わないだけでかなり寂しかったです。いつもありがとう。健太とはなんか気を使わず、楽だし、健太が自分への思いを伝えてきてくれた時は本当に嬉しかった。いつでもダル絡みをし合える関係でここまで絆と信頼が出来上がった人は個人的にあんまり思いつきません。これからもずっとよろしく、そしてシェアハウスよろしくね。

 

増澤

 

車一緒だったり、なんか大学であったり、意外と2人で結構一緒にいた印象があります。喋ってて面白いし、独特の視点を持ってて、これはアイスホッケーでも同じでホッケーIQが高いなと思ってます。増澤がボソって言ってくれたアドバイス実はめちゃ意識してました。ありがとう

 

尚紀

 

なおきはなんか掴めないね。でも部やチームへの強い思いを感じてたし、真面目な部分とか、積極的にセットでコミュニケーションしようとするところとか、あとは単純に比較対象として常に触発されていました。インカレの3Pのシーン、決めれなくてごめんね。なんか尚紀からはかなりアシストをしてもらった気がします。一緒にセットでプレーしてても楽しかったです。ありがとね

 

川口

 

川口はなんかいっぱい喋ったね。たまに本郷に行った時に一緒に昼ごはん食べようと思って、真っ先に連絡するのが川口でした。ホッケーのこともめっちゃ色々言っちゃったと思うけど川口がどんどん上手くなってたの嬉しかったです。気づいたら身体デカくなってるし、スケーティングめちゃ上手いし、でも体力全然ないし、なんか興味深い存在だったな。これからも色々語りましょう。本郷でよろしく。

 

大河

 

まずはGKをやってくれてありがとう。そしておつかれ

入部直後のミーティングで遅刻して現れ、そして自分がGKをやるとサラッと言い放ったこと強く覚えています。実はあのシーン、健太も一緒にズームを見てたんだよ

あとは戻ってきてくれてありがとう。大河がいてくれて良かった。部活が楽しかったです。大河には自分のシュートのクセが見破られているから個人的に一番止めれらていたと思います。浪人の時からの縁、これからも大事にしていこう。

 

竹本

 

東大を支えてくれてありがとう。竹本は言うまでもなく東大のエースです。その自覚とともにチームファーストで常に向上し続けようとする姿勢、触発されていたと同時に尊敬しています。言うのは恥ずかしいですが竹本から褒められるのが一番嬉しくて、そのためになんか頑張ってたところがちょびっとあります。プレーしてても存在が頭の片隅にあるみたいな。まあとにかく人間としても好きなのでこれからも仲良くしてください。本郷に来てください。

 

範子

 

4年間お世話になりました。一緒に続けてこれて嬉しかった。ありがとう。

内に秘めたる熱いものがたまに顔出して確信をついてくるスタイルカッコ良すぎます。範子と腹を割って話せるようになってからはなんか割となんでも話せて、おもろいし、楽しいなって思ってました。これからもよろしくね。

 

 

範子と被るけど一緒に活動できて嬉しかった。ありがとう。

慶の場合は熱いものがダダ漏れなところ、感情豊かなところ自分と似てて、共感する部分も多く話してて楽しかったです。東大アイスホッケー部の声出し二大巨頭としてもお互いおつかれ。慶の声は聞こえてて、活力になっていました。これからもよろしくね。

 

 

同期9人のことが大好きです。誰と2人になっても旅行できる自信があるし、これからも定期的に会いたい存在です。これほど仲の良い代は知りません。今まで本当にありがとう。そしてこれからもよろしく!

 

 

 

『……長い間‼︎ くそお世話になりました‼︎』