【決意2024 VOL.6】山口 尚紀

文学部/Mira Costa

FW #23 山口尚紀

2024 Alternate Captain

 

まず、言うまでもなく自分たちが今ホッケーをできているのは両親とOBの方々をはじめ、多くの関係者の皆様のご支援があるからです。誠に感謝申し上げます。引き続きご支援・応援よろしくお願いいたします。

今年僕たちは(また)「一部昇格」を最終目標に掲げた。まずはその目標を達成するために邁進することを改めて決意する。

 

僕は2023年は自分たちの慢心が露呈した年だったと思っている。

春大会は準優勝、秋大会は4位で、秋はファイナルリーグ(入れ替え戦)に出場すらできなかった。七帝戦で中村さんと松本さんを優勝させられたのは本当に嬉しかったし、チームとして一年間頑張った甲斐があったと思えたけれど、振り返ってみればシーズン前に掲げた目標は何一つ達成できていなかった。

その根底には、やはり昨年の三冠達成から持ち越した自己過信があったと思う。松井さんの代が引退し実力がガタ落ちしたにも関わらず、危機感や焦りを感じている人は(自分を含めて)ほとんどいなかった。個のレベルが落ちたなら、何らかの工夫をしないと試合に勝てなくなるのは当たり前だ。にも関わらず自分たちは手といった手を打たないで、一部昇格はおろか、入れ替え戦への出場権すら逃してしまった。もちろん部員一人一人が真剣に部活に取り組んでいたことを否定するつもりはない。しかし、「勝って当たり前だ」、「東大は格上だ」という緩い空気がチームに漂っていたことは事実だと思う。少なくとも自分はそういう考えを持ってしまっていた。去年の一番大きな反省だ。

そんな一年を経て、遠藤さんの代から掲げられ、未だ実現されていない「一部昇格」を再び目標に据えるのは安直だと思われてしまうかもしれない。でも、自分はこの念願のタイトルをゼロから目指し直したいと思う。毎年優勝候補に挙がる東大、経験者の多い東大としてではなく、上智、駒澤に惨敗し、挫折を味わった東大としてもう一度一部昇格を目指したい。自分たちが敗者であるという自覚をもってはじめて「一部昇格」がリアリティーを持ちうる。そうした認識のもと「一部昇格」を再び目指そうと今年の四年生は決意し、後輩達についてきてもらうことにした。東大アイスホッケー部の創部以来100年間、一度も達成されたことのない快挙を成し遂げる。決めたからには、その夢を実現するためにできる限りを尽くす。

 

 

もう一つ、四年生およびAマークを着ける者として、東大アイスホッケー部をより良いチームにするために努力することを決意する。

正直、自分は過去三年間を振り返ってみて、練習に行きたくないとか部活が辛いとか思ったことは一度もなかった。練習がきつかったり試合で負けたりしても、終わってみればまた氷に乗れる日を心待ちにしていた。でも、皆が皆そう屈託なくホッケーを楽しめているわけじゃないのかもしれない。怪我をしたり、試合に出れなかったり、勉強や就活が忙しかったり、多少なりとも不満や悩みを抱えながら部活に来ている人は常に居ると思う。

今振り返ってみると、自分がここまで部活を楽しめているのは周りの部員たちがめげずにモチベーションを高く持ち続けホッケーに取り組んできてくれたからなのだと気づく。始めた頃はストップすらできなかった同期達が貪欲に練習し、今や試合に出て活躍している。試合に出ていないプレーヤーもスタッフも、誰一人としてホッケーに対する情熱を抱いていない人は居ない。そういう環境だからこそ自分も部活に本気で取り組んでこれた。

だから四年生となった今、部員一人一人が部活を楽しめる環境を作っていかないといけないと思っている。なんでも解決できるとは思わないが、チームをまとめる側にいる人間としてできるだけ周りの悩みや不満に耳を傾け、全員に対して公平に接していかなければならない。自分のためにも部のためにもその責任を全うする。それが僕のチームに対する決意である。

 

などと偉そうなことを書いてしまったが、当たり前ながら、チームは執行代が勝手に統べるものではなく一年生から四年生全員でつくっていくものである。なので、結局のところ僕はみんなと一緒に協力して、ホッケーの面もチームの面も充実した一年間にしていきたいと考えている。

 

身も蓋もない結論になってしまいましたが、以上が僕の決意になります。文章で伝わらなかった分の熱意はプレーで示すということにさせてください。ご拝読ありがとうございました。