【決意2022 VOL.4】上中 啓右

工学部/西大和学園
FW #11 上中 啓右

新年明けましておめでとうございます。旧年中はたくさんの方々に温かいご支援 ご協力いただきましたことをこの場をお借りして心より御礼申し上げます。また、本年度もよろしくお願いいたします。

気づけば自分も 4 年生という部活における最後の代を迎え、先日檀野監督と 4 年生の間でミーティングが行われた。その話し合いの最後で檀野監督から個々人へ今年の目標を聞かれた場面があった。その際に取り上げられたテーマの一つとしてあったものがやはり経験者と未経験者の違いというものだった。確かに本年は幸いなことにレベルの高いプレイヤーに恵まれていることは事実だろう。もちろん過去には経験者を超える未経験者もおり、経験 未経験の間に壁を置くような議論自体が間違っているだろうが、それとは別にこれに対して未経験者が委縮してしまうような状況ではⅡ部では勝てないし、チームとしても間違っているだろう。アイスホッケーは個人技ではないからだ。

それで結局自分は何を決意するのかと言われたらそれは「チームの 1 構成員であること」と答える。仰々しく言えば自分の存在価値を示すということであり、そのためにはまず自分の現状を自覚しなければならない。

まず個人のプレーに関する面では、自分にはスーパープレイといった華やかなことを狙ってできる実力はまだない。できるに越したことはないが残り一年で自分の中で磨くべき部分はまた別の部分にあると思う。それは地味なハードワークだろう。しっかりと相手を見て足を動かすフォアチェックや体を使ってパックをキープして次のプレーまでつなげるボディコンタクト、相手に対してしっかりスティックを合わせるスケーティングなどどれも魅せるようなプレーではなく当たり前のように思えることであるが、チームの士気と試合の雰囲気づくりの根幹となる部分であり、まだまだ足りていない部分でもあると思う。

昨年の秋の関東大学リーグ戦で他大との試合を見ているとこのようなプレーのできる選手がとても多く感じた。派手なプレーを見せて目立つようなものとは逆に泥臭く時には自分が犠牲になることも踏まえて確実に次のプレー、そしてその先の得点、勝利へとつなげていく。チームスポーツでは必須な部分ではあるが忘れられがちだ。このようなプレーを根付かせるためにも普段の練習からハードワーク、締まった雰囲気づくりを行っていきたい。

次にオフアイスに関して、正直この 3 年間の自分はとてもだらしないものだった。楽しければなんでもいいやのスタンスで部に限らず、多くの場面で物事を適当にこなしてきた。た だこれまでなあなあで生きてこれたのは陰で多くの人が自分の代わりに動いてくれていた からだった。年が経つにつれ、自分の責任が大きくなっていくにつれ、白黒つけて行動していかなければ後には何も残らないし周りには迷惑をかけるだけになる。だからこそ月並み な言葉ではあるが責任と目的をもった素早い行動をしようと決めた。集団において必要な 責任を負うことをしなければ周囲に不満は溜まるし、目的を持った行動をしなければチー ムスポーツではプレーの雰囲気は大きく変わってしまうことは人生で散々見てきたからだ。

とても言い方はネガティブになってしまったが、要するに雰囲気の良い部活づくりを行っていきたいということである。今まではとても未熟な自分だったがまずこの 1 年だけはこれを続けたい。

ここまで書いた決意を読み返してみて、殺伐でつまらない文章だなと思うと同時にこれが やはり今の自分の素直な本心でもある。こんな文章になってしまったがアイスホッケーを、部活を楽しみ続けるというスタンスは一番に大切にしていきたい。それこそが今この部に いる一番の理由であるし、やはり楽しんでやっている人間に勝るものはない。アイスホッケーが好きであるからこそ勝利に貪欲でありたいし、そのための環境づくりにもこだわりた い。あとは部の仲間たちと仲良く楽しくやっていきたい。そんな 1 年にしたいしそのためにもここに記した言葉をただの言葉で終わらせないように努めていきたい。頑張ります。