経済学部/聖光学院
FW #8 並木 晴人
早くも大学生活の4分の3が過ぎました。あっという間に学生生活も残り1年。時の流れは年齢を重ねる毎に速くなるというのはどうやら本当のようです。そんな一瞬で過ぎ去った自分のここまで3年間のアイスホッケー人生を総括すると、縮こまっていたな、と。
身の程を弁えたプレー。かつては確かに持っていた自分がやりたいプレーを見失い、今自分ができる最大限を出すことばかり考えていました。それ自体は悪い姿勢ではありません。チームのために自分ができることをする。それを徹底していた昨年の4年生の背中はとてもかっこよかったし、そういうバイプレイヤーたちの献身的なプレーの積み重ねでチームは秩父宮杯や七帝戦で全勝優勝できたのだと思います。
ただ、自分のホッケー人生も残り1年。それだけじゃあつまらない。
だからこそ、年末のミーティングで檀野監督から「未経験者なんていない。皆アイスホッケーを経験しているじゃないですか。」という粋なお言葉を頂いたときにはぐっときました。大学はじめのプレーヤーなのか小さい頃からやっていたプレーヤーなのかなんて気にする必要はなくて、伸び伸びとホッケーをしていいという至極当たり前のことに改めて気づいた瞬間でした。
ただ、その言葉は同時に責任を伴う言葉だと強く感じています。そもそも「未経験者」と「経験者」というカテゴリー分けはそのように区分されるだけの理由があって、それは単純な話今までの帯氷時間で歴然とした差があるからです。だから、大学はじめのプレーヤーはまず漫然と過ごしていては決して埋まることのないその差を自覚しなければいけない。特に今年最上級生になる僕と藤田と中川は覚悟を持ってプレーしなければいけないように感じます。僕ら3人がたとえホッケーを始めるのが遅くてもそんなカテゴリー糞食らえと言わんばかりの活躍をできることを今年背中で示せなければ、檀野監督の言葉は詭弁になってしまいますし、自分のようにやっぱりゲームの主役は経験者しかなれないという帰結に僕達の背中を見ている後輩たちも辿り着いてしまう。
プレー以外のこういう形で部に貢献するだとか人間的成長を求めるなんてことは現役のときからプレーヤーが言っているんじゃあ生温い。この部活に捧げた4年間の帳尻合わせだったり意味付けだったりは引退後にすることです。プレーヤーである以上、やはり自分の価値はプレーで示さなければいけないし、脇役で満足してはいけない。チームの3冠達成のために自分のやりたいプレーで自分の価値を示すこと。これが僕の決意です。
自分のやりたいプレーで自分の価値を示す、なんか曖昧な言葉ですね。途中で挫けそうになったときに都合の良い解釈をしてしまうと思うので、自分のやりたいプレーについて具体的に宣言したいと思います。自分はFWなので、シューターとしてたくさんゴールを決めます。年間で10本。達成者はstatsの記録が残っている過去7年間で7人。今年僕は2本しかゴールを決めてないことを考えると中々難易度は高いですが、その分達成すれば主役級の数字だと思います。そして達成するためにやることは明確です。シュート成功率を1.5倍に高める、1試合に平均2本はシュートを打つ、フルタイムで試合に出る、不祥事を起こさない。そのためのプレースタイルも自分の中で明確になっています。とにかく速さにこだわります。速く滑って速いシュートを打つこと。基本的なことだけど、進歩を怠ってきた自分が一番疎かにしてきた部分だと思います。スケートやシュートのフォームを1から見直し、それに必要な体作りをして、反復練習を繰り返して、試合で試す。地道にこれを繰り返していきたいと思います。
ここまで自分の話ばかりでしたが、勿論チームのためにできることもたくさんしていきたいです。ホッケー以外の部分でのくだらないいざこざを見ると辟易することもありますが、3年も所属しているので何やかんやチームへの愛着はあります。特に後輩たちにとって部が居心地のいい空間、ホッケーに専念できる時間であってほしいと思っています。そのためにも新4年生で執行代頑張りましょう。今年1年よろしくおねがいします。