【氷上の追憶2020 VOL.5】吉田陸人

渋谷教育学園渋谷 FW #50 吉田陸人


新年あけましておめでとうございます。先日引退をしました、吉田陸人です。先輩方が書いてこられたような素晴らしい文章は書けませんが、引退した今考えていることを書いていければと思います。

引退して2週間ほどが経ちましたが、正直なところ引退したという実感がありません。いつものように氷上や陸トレに行くことが、今後もうないということを受け入れられない自分もどこかにいます。それだけ部活が自分の生活の中心だったこともあるとは思いますが、部活に対して未練があるということもあるのだと思います。

言うまでもないことですが、今年の部活はハプニングだらけでした。昨年の活動停止が明け順調に部活がスタートした矢先の春合宿の中断、そしてコロナウイルスによる長い活動自粛。活動自粛期間が終わった頃には、引退まで残り四ヶ月しかないと言う状況でした。そこからの四ヶ月間は、焦りを感じることの多い期間だったと感じています。

活動再開当初は、スキルを自粛期間以前の状態に戻すのにある程度の時間費やしました。そのブランクがなくなってきた頃には、練習試合や練習の中で少しずつ大会を意識するようになりました。大会が近くにつれ、自分ができること、できないことを強く感じた記憶があります。ただ、大会まで時間もないのでできることの範囲でやらなければいけない中で、自分がセットの一員として、チームの一員として、何ができるのか、悩みました。

もちろんチームとしても、十分に準備する期間があったとは言えませんでした。はじめての秋大会、個人としてもチームとしてもこのまま秋大会に突入していいのだろうかと漠然とした不安を持ちながら秋大会を迎えました。

そして秋大会、蓋を開けてみれば全勝優勝、そして京大戦も勝利。チームとしてはこれ以上ない結果でした。

しかし、個人的なプレー面では、満足したとは正直なところ言えません。自分のやりたかったプレーはほとんどすることができず、もっと上手くなりたいと思った大会でもありました。

想像以上にネガティブな文章になっていて自分でも驚いていますが、今どこか心残りがあるのはこういうことだと思います。

ただ同時に、最後の秋大会、部活をやってきた4年間の中で一番楽しかった時間でもありました。個人としては満足行かなくても、一つ一つの瞬間が楽しかったのは、いい人に恵まれたからだと思います。

明るく盛り上げてくれた後輩たちのおかげで、大会期間中ベンチは常にいい雰囲気で、楽しくホッケーをすることができました。秋大会では少ないながら何とかゴールを決めることができたし、京大戦でP.S.を決めた時は、やっとチームに貢献ができたと思いとても嬉しかったですし、同じように喜んでくれる仲間がいることが嬉しかったです。逆に、後輩や同期がゴールを決めた時は心から喜ぶことができました。

そして何より、このメンバーで全勝優勝という経験が出来たこと。これは格別に嬉しかったです。

思い返せば一年生の新歓期、僕は部活・サークル選びにかなり迷った方でした。しかし、その中でも自分の中で決めていたのは、チームスポーツがしたいということでした。仲間と一緒に打ち込める何かがしたい、そう思っていました。

4年間いいチームメイトに囲まれてホッケーをし、何度か困難もありましたが、最後の年にはそれを乗り越えてみんなの力で優勝することができた。そして喜びを分かち合える仲間ができた。これが味わえただけで、自分の部活人生はこれ以上ないくらい満足いくものだったのだと思います。

だからこそ、部活をやる上で関わった人に感謝をしたいです。4年間苦楽を共にした同期、とっつきにくかったであろう僕とたくさん絡んでくれた先輩や後輩、いつも支えてくれていた両親、ここに書ききれない人たちは沢山いますが、これら全ての人のおかげで4年間は良いものになりました。本当にありがとうございます。

今後は外からアイスホッケー部を応援する立場となりますが、今後の後輩たちの頑張りに期待しております。