【氷上の追憶2022 VOL.7】上中 啓右

工学部/西大和学園
FW #11 上中 啓右

新年明けましておめでとうございます。

 

追憶ということで、これまでの4年間について振り返っていこうと思います。

 

1年生

元々小さいころに父親にアイスホッケーの練習に連れて行ってもらっていたということもあり、大学に入って久しぶりに見たアイスホッケーの文字に連れられて新歓に訪れました。当初は一緒に大学に入った高校同期には深夜練は絶対に後悔するからやめておけと言われていたけど、今思えばそれも正しかったのかもしれない。深夜練って結局犠牲が付きまとうものでもあるし。それでもこの部に入ったのは、それまでの人生でまともな部活経験をしてこなかったことに対する部活への憧れと、純粋に新歓で体験したアイスホッケーがめちゃくちゃ楽しかったからだと思います。そんな感じで1年生の頃は頭空っぽでただただホッケーを楽しんでいました。

2年生

2年生最初の春合宿、呑気に先輩方が買ってきてくれたマクドを食べていた矢先に新型コロナウイルスが襲来。再び部活動は停止に。部活が停止した当初はただひたすらスシローで寿司を貪る日々が続いた。けど大学の授業もオンラインになり、自宅で1人、パソコンの前で物事を考えることが多くなりました。色んな情報を得るようになり、この頃からただホッケーをしているだけじゃいかんと心の底で感じ始めていましたね。その後、秋には部活も再開しなんとか秋大会を開いていただける運びとなりました。なんだかんだチームスポーツでこういった公式戦に出るといった経験は人生で初めてだったし、これまでの先輩方が大会にかける想いというものも間近で触れてきたこともあり、重みを感じました。ああ、この数回の試合のために1年もかけてチームを作り上げるのかと。そんな公式戦に出してもらうからには何らかの役割を果たさなければと感じたし、小池の打ったシュートをゴールに押し込んで初めての得点にした時は安堵しました。

3年生

また新たな代が始まってすぐコロナによって活動は停止。正直この頃は辛かったですね。深夜練などやっていない人間と比べてばかりで自分の中でやりたい事、やらねばならぬ事、学びたい事が膨大に増えていくし、コロナの中でホッケーはどんどん半端になっていくし。こんな嫌々な気持ちで春大会に出場していいのか、この先コロナが収束するかも分からないし、こんな半端な気持ちならいっそ割り切って片方を自由気ままにやってやろうという何ともこの上ない我儘で休部を申し出た。本当にこの我儘はチームに迷惑をかけました。特に当時の主将であった遠見さんには、部活以外でも責任を持つことが多く大変だった時期にこんなイレギュラーを受け入れてもらったことは本当に申し訳なかったです。

休部している間、AIライブを通して春大会での東大アイスホッケー部の活躍を見ていました。本当にみんな強かったし、やっぱりホッケー面白いなっていう感情も沸々と湧いていた。そしてまた半年後、チームが秋大会で忙しい時期に何食わぬ顔で復部しました。復部したのには、休部期間に色々あったのもそうだけど、やっぱりホッケーをしたいという思いが強かったから。ここまで自分で書いた文章見てこの男ろくでもないなと思います。本当に遠見さんの代には頭が上がりません。忙しい時期にいなかったのに、戻ることを受け入れてくれた同期、後輩にも感謝しています。

そして初の七大戦、ホテルで同室だった藤田には苦しめられる日々が続きながらも、チームのおかげで優勝を収めることができました。その後の京大戦でも勝利。一番身近でもあり、散々迷惑をかけてきた1つ上の遠見さんの代が引退するのは寂しかったです。寒い夜の駐車場の中、車に乗って消えていく4年生の姿は記憶に新しいです。お世話になりました。

 

4年生

4年生になると部活外の活動も盛んになってきました。めちゃくちゃ忙しい、という訳でもなかったけど精神的に追い詰められる日々が多かったです。正直、ホッケーはしたいけど深夜練に行くのがしんどいと思った日もあったけど、スケートリンクに行く度に松井をはじめとしたチームメイトのやる気にあてられ、憂鬱な気も晴らして頑張れたし、楽しかった。けどそういう風に最上級生にもかかわらず、チームを引っ張っていくどころか引っ張られている形ではあった。秋大会ではそういう情けなさが表れていました。皆のおかげで掴めた1部Bとの入れ替え戦、本当にマイバッドでした。自分のメンタルの弱さが足をひっぱりました。悔しかったです。

続く七大戦は無事優勝を収め、最後のインカレでは大敗したものの全力で走れた楽しい試合でした。それでも心の中ではどこか入れ替え戦の悔いが残っています。

さて、ここまでだらだら拙い文章を書いてきましたが、何だか暗い文章になってしまいました。去年の初めに決意を書いた際にも暗い文章になってしまい、藤田には芸人なら笑われるんじゃねえ笑わせるんだよと怒られたことを思い出します。

確かに部活の終わりとしては後悔の残るものになってしまったかもしれないですが徹頭徹尾完璧なものなどほぼ存在しません。そんなもんです。勝ち負けという結果にこだわることも重要ですが、その過程も大切にしていきたいですね。月並みですが。そういう意味では僕の4年間は本当に実りある時間でした。最高でしたね。

大森、小池とは寿司だの焼肉だのを食べにいったり、練習への行き帰りの車では中川や岸本としょうもない話をしたり、練習後に深夜の東京を徘徊したり。

 

次年度の後輩たちへ、この4年間チームスポーツを経験して思ったのは、チームで活動する以上プレーであれプレー外であれ、違う人間である以上違う考えですれ違ってしまうのは当然のことだということです。自分が当たり前だと思っていることが他人にとっては当たり前ではないこともあります。その違いを認める、過ちであればはっきりと正す、認めるということができるとより良いチームができると思います。僕が偉そうに言えたことではないですが。後は楽しんでください。この先多くの悩みや苦労を抱えることになると思いますが、困難は分割せよということでお互い支えあってください。頑張れ~。

 

最後に、このような4年間を送ることができたのも、毎年ご支援いただいたOBの皆様、ここまで自分を導いてくれた先輩方、今年度の目標であった3冠、インカレまで連れて行ってくれた後輩、何より頼りがいがあって本当に頼もしかった同期達のおかげです。皆に出会えたことは本当にかけがえのない財産となりました。そして両親。試合の度にわざわざ福井から東京まで応援しに来てくれたことは、救いでした。この1年は精神的につらいこともあった中、本当に支えになりました。普段はそっけない感じを出しているけど嬉しかったです。

まだまだ書きたいことはあるけど時間がないのでこの辺りで失礼します。

本当に、感謝します。