【氷上の追憶2021 FINAL】遠見 亮二

医学部/ラ・サール
FW #9 遠見 亮二
2021 CAPTAIN

少し遅いですが、皆さま明けましておめでとうございます。

1年生の5月、散々いろんな部活の新歓に参加した挙句、単純に「楽しいから」という理由だけでアイスホッケー部に入部しました。勉強に対するモチベーションはほぼ0だったし、ホッケーが僕の生活の大部分を占領してしまうのに長くはかかりませんでした。気が付けば、四六時中頭の中はホッケーのことばかりで、食堂では練習ビデオとItrain Hockeyの青いジャージを着たおじさんの動画をずっと見てたし、ベットの中では、あの先輩のあの動きかっこいいなとか、明日はこんな動きを練習してみようとか、ずっと考えてました。部活の氷上練習だけでは飽き足らず、今は閉館してしまった高田馬場のシチズンプラザに毎日のように行っていたのはいい思い出です。この1年間は練習すればするだけ上手くなったし、本当に毎回の練習が楽しみで仕方ありませんでした。本当にホッケーに取りつかれていた1年でした。

2年生に上がると、上級生との練習に混ぜてもらえるようになりました。ようやく自分の見せ場が来たと意気込んでいたものの、想像通りのプレーはほとんどできず、そのたびに苛立って、スティックを氷に叩きつけては、周りの雰囲気を悪くしてました。ごめんなさい。(この動画では、苛立ってスティックで氷をたたいているのをりささんにいじられてます。)春大会では出場機会は頂けたもののそれだけでは満足できず、自分の実力不足は認識しつつも、氷上練習や陸上トレーニングで手を抜いているように見える人に対して不満を感じ、代わりに自分を試合に出してくれればいいのにと思うこともしばしばありました。そんなこんなでホッケー三昧でしたが、夏合宿を最後に突然その年の部活動は終了。必然的に部活動に関わる機会も少なくなり、部に対する熱量も少し低くなりました。それでもホッケーをやりたいという気持ちだけは変わらず、ポーラーのビジターに何度もお世話になっていました。ポーラーの皆さん、その節は大変お世話になりました。

3年目は人数が少なくなり少し寂しさもあったものの、新たなスタートとともに、楽しくホッケーをすることができました。春合宿では「イライラしない」を目標に順調に練習ができていたのですが、突如新型コロナウイルスが日本に襲来しました。合宿は途中で終わりになり、その後もしばらく部活が止まりました。自粛期間の間は実家に帰り、ホッケーをする機会もほとんどなくなりました。ようやく部活が再開したのは、8月の半ばとかで、その時にはシュートもスケートもめちゃくちゃだったけれど、もう一度ホッケーができる楽しさを噛みしめられました。そして何とか秋大会を開催していただき、結果は3部優勝。ただ、自分としては大した活躍もできず、また部活外との折り合いもつかず悶々としていました。

4年目はいろいろありました。きつかったですね。特にメンタルが。新チームが始動してから、春大会までは今まで通りのノリで部活をやってました。ただリンクに来て練習して帰るだけで、正直チームの面倒はほぼ見られてなかったと思います。氷上では自分が練習を引っ張らなければいけないのに、周りの選手に引け目を感じて、顔色を窺ってばかりで、何をやるべきなのかを見失っていました。ただ、主将としての役割は果たせていなかった一方で、選手としては春大会の優勝は誇りに感じています。正直、目立つようなプレーはほとんどありませんでしたが、泥臭く走って奪ったパックを、チームメイトがが決めてくれた時は自分の働きが報われたような気持ちでした。本心かどうかわかりませんが、松井が「遠見さんがいるから点が取れる」と言っていたのを聞いて結構嬉しかったのを今でも覚えています。 その傍らで、試合に出られないメンバーへの対応ができていなかったのは本当に反省しています。大会が終わってから、泉山と稲垣から「このままの状態で部活続けてたらやばいんじゃない」といわれて、どうにかしなければいけないなと思っていた矢先に中川から「部活をやめようと思っている」といわれて、責任を感じていました。

このような上半期の反省を受けて、同期で話し合いをして、下半期に向けて新たにスタートを切ろうという話になり、部内でのヒアリングをしたり、氷上計画のやり方を変えたりして、チーム全員がこの部活での存在意義を感じられるように工夫しました。夏以降竹村さんも加わて執行代でミーティングをする機会が増えたのですが、この辺りでもまた部内を混乱させるような状況を作ってしまいました(この辺を蒸し返すのは心苦しいですが)。そもそも竹村さんと僕らは志の面では一致していたのですが、そのやり方についてはお互いに意見がうまく一致せず、この部分について長時間にわたり議論をすることが多くなりました。そしてこれらの議論は、竹村さんに論理的に押し切られ、僕らのほうが折れて、合意を取るという形で終わることがほとんどでした。頭では理解できても共感するには至らないという状態で、納得のいかないやり方で部の運営を行っており、また一方では、氷上の運営から、部の目的とかの議論に至るまで、後輩たちが執行代に対して不満を持っているのを感じて、本当に毎回の部活が憂鬱で、あまりみんなの近くには行かずにずっと隅っこのほうにいました。そんな状態のまま、秋大会初戦の一橋戦を迎えたのですが、試合の直前に「後輩からこんなこと言われたんだけど」と室と泉山から声をかけられ、「執行代の運営の意図がわからない、勝つ気がないのではないか」という趣旨の指摘を受けました。まあ、その指摘はごもっともなのですが、それまでしんどい思いをしながら、いろいろやってきたこともあり、結構きつかったです。帰り道で、「このまま原付でどっかぶつかったら死ぬかなー」とか考えてたら警察に捕まりました(ちなみに速度超過ではなく禁止場所走行)。

その後も、練習メニューとか、チームの目的とかの議論は今まで通り続いたのですが、目的の議論は手が回らないと思ったので、室と泉山に任せて、やってもらっていました。ありがとう。この時には3年生にも目的についての議論に何度か混ざってもらい、各々が目的に対して考える時間を作ってもらいました。目的に対する僕の考えについてはまた後程話そうと思います。

さて、その後の秋大会の顛末は皆さんご存じのとおりですが、上智戦で2年ぶりくらいの公式戦黒星を記録し、学習院戦は勝利したものの、続く駒澤戦、筑波戦に敗れ、最終順位5位でリーグ戦を終了しました。シーズン中、2セット・3セットのいざこざはありましたが、僕は3セット回しにする決断をしたことは後悔していません。そりゃ2セットで回したほうが強いのは当たり前ですが、それだと試合に出られない人には何も残らないような気がして、3セットで回す判断をしていました。いろいろな批判があり正直気が滅入ることも多かったですが、その一方で自分の決断を信じて付いてきてくれる部員もちゃんといて、僕自身そういう人たちの存在に助けられていました。そして何よりも、澤田とか中川とかは、誰が見てもわかるくらい見違えるように成長してくれて、それを感じるたびに報われる思いでした。一年を終えてみると、春大会、七帝戦、京大戦は負けなしで本当にいい思いをさせてもらったと思います。お世辞にも褒められた執行代ではありませんでしたが、付いてきてくれた後輩たちには感謝しています。

以上が、僕の4年間の思い出ですが、この部活を通して僕が感じたことがあるので、以下にそれを記していこうと思います。

当たり前ですが、この世の中にはいろんな人がいます。一生懸命勉強してるやつ、渋谷で毎晩酒飲んで騒いでるやつ、何もせずにベッドでずーっと寝転んでるやつ。うちの部活もそれと同じです。ただアイスホッケーという共通項で括られているだけです。最低限僕らをつなぎとめてくれているのは今のところアイスホッケーだけなのです。たまたまみんな気が合って仲良しになることもあれば、当然その逆もあり得ます。でも、やっぱり組織にいる以上はその辺を上手くやっていく必要が出てきます。そこで大事になってくるのが、今まで散々話した「目的」とか「部の価値観」とかです。これは仰々しいものだと誤解されがちですが、みんなの価値観を無理やり一つにそろえようとかそんな横暴なものじゃなく(そんなことできるなら世界は永遠に平和です)、みんなで話し合って基準を一つ決めましょうねっていうイメージです。みんなで共通の基準を持っていれば、これはOK、これはダメっていう線引きがみんなで揃えることができます。その内容がどうであれ、みんなが同じ方向を向けていれば組織は自ずと強くなっていくはずです。

で、本当に大変なのはその基準の決め方なのですが、僕が大事だと思うことは以下の4つです。

  1. 違いを受け入れる努力をすること

違いを受け入れる努力をするというのは、相手のことを尊重することです。寛容に他の人を受け入れましょう。(ある記事で見かけましたが、日本人は寛容さが低いらしいです。)自分とは違う人間がいても「この人はおかしい!間違っている!」と拒絶してはいけません。「こんな人もいるよなー」くらいのノリで受け止めましょう。

  1. 自分の考えを伝える努力をすること

次に伝える努力をすること。これは意外とみんなできてないんじゃないでしょうか。何かに違和感を感じた時にしっかりそれを相手に伝えていますか。もちろん各々の考えがあるので、意見を言うと角が立つこともあるかもしれませんが、伝えないと結局何も解決しません。

  1. あきらめること

どうしようもなかったら、最後はあきらめましょう。どう頑張っても折り合いのつかないことはあります。

口で言うのは簡単ですが、これを実践するのは結構難しいと思います。ただ、全員がこれらしっかりできれば気持ちよく過ごせるんじゃないかと思います。

 

伝えたいことは書き終えたので、この辺りで締めようと思います。入部してからこれまで4年間あっという間でしたが、本当にこの部に入ってよかったと思っています。面倒を見てくれた先輩方、しっかりと付いてきてくれた後輩たち、4年間一緒に部活をしてきた同期のみんな。そして部の運営にかかわってくださった檀野監督、竹村さんをはじめとするOBの方々。最後にいつも遠くから応援してくれていた家族のみんな。本当に今まで有難うございました。これからも、少しずつ恩返しができるように、この部で得た経験を活かしながら精進しますので、何卒よろしくお願いします。