【氷上の追憶2021 VOL.1】室 恵弥

法学部/聖光学院
FW #75 室 恵弥
2021 ALT. CAPTAIN

新年あけましておめでとうございます。

昨年度は感染症の流行にも関わらず多大なご声援ご支援誠にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

これまでの4年間の活動を振り返る追憶ですが、歴代の先輩方のような素晴らしい文章を書けるとは思いません。せっかくですのでこの4年間どんな心持ちでこの部活動を行なっていたのか、10年後か20年後か見返せるようにここに記す程度で頑張って書いていきたいと思います。何卒お付き合いよろしくお願いします。

引退を実感したのは2021年12月19日の秋大会最終戦筑波戦後でした。
試合では完敗して、帰りの車の中一人で感傷にふけっていました。
色々と感情は沸き起こってきましたが、一番に思ったのはもうおしまいかあという無気力感とやりきった〜という満足感でした。この二つの矛盾した感情が交互に押し寄せてきて、まだ京大とのクリスマスマッチが残っていたものの、振り返りタイムに入っていました。

アイスホッケーももう出来ないのかー
いやーようやく引退することができた、満足満足
なんだかんだクッソ楽しかったな、後一年やってもいい、まだやりたい
こんな片道二時間ドライブともようやー〜―くお別れだ
アイスホッケー始めたのなんでだったかなあ
マツケンに新歓氷上連れて行かれて、新歓氷上とたまたま同じ日だった誕生日を河口さんに祝ってもらって、気づいたら入部宣言してて、、、

大学一年生の私のモチベは、とにかく4年間なんでもいいから打ち込みたい!でした。
中高と特に自分の意思もなく過ごして、浪人してなんとなく東大に憧れて入学できて、なあなあで生きてきたからここからは心機一転、何をやるにしても初志貫徹、徹底的に努力してやると決めたことは最後までやり切ろうと考えていました。
そんな中、アイスホッケーはうってつけでした。新歓氷上行っても転んでばかり、歳も一年や二年しか違わないはずの人たちが氷のスキルを見せつけてくるし。半分は勢いで入部宣言したものの、もう半分はここなら初志貫徹できるのでは?というような、アイスホッケー部という場所に淡い期待に胸を膨らませていました。

今になって大体こういう期待は裏切られるものなんだよなとも思いますが、アイスホッケー部は期待通りのところでした。

まず同期の存在が大きかったと思います。入部から最後まで誰も欠ける事なく、競い合いながら成長することでアイスホッケーを通して繋がることができたいい友人だと思います。部活に対する熱量は皆凄くてそれぞれがこの部活で何をしたいのか明確に持っている感じでした。誰か一人に全責任が集中するわけでもなく、言いたいことは好き放題言って、かといってそれを受け止める姿勢を皆持っていたなと思います。そんな雰囲気を作ってくれていたからこそ、安心してチャレンジして失敗することができたし、そのおかげで成長することができました。一部、二年生の春合宿でした私のフォアチェックでの失敗を未だに弄ってくるというような引っ張り癖がある同期たちでしたが感謝しかありません。

また私の成長を語る上で先輩方の存在も大きかったです。清水さんの代の先輩方からはアイスホッケーに対する熱量を、おおぞのさんの代の先輩方からはアイスホッケーの理論を、遠藤さんの代の先輩方からはチームに対する姿勢を学ぶことができました。四年になって学びを全て実践できたかはわかりませんが、多大なる刺激を受け成長することができました。ありがとうございました。

OB会の存在も人として私を成長させてくれました。部活に所属していれば勝手に活動できるようになるわけではない、この活動は義務じゃない、OBさんにお金をいただいて活動させてもらっている、応援してもらっている。自分で考えて動いてようやく活動の場所を手にしているということを痛感する四年間でした。少しでも信頼を失うと活動も失うし、頑張って頑張って結果を残せばどんどん応援してもらえる。春優勝して秋も、と期待された中で結果を残せなかったのは非常に残念ではあったもののそこは来年以降への置き土産ということでポジティブに引退したいと思います。

二年生以降活動できない期間が長かった中で、他チームのアイスホッケー部の方々にはお世話になりました。東神奈川のリンクが近いということもあり、明学さんや横国さんの練習には何度も乗せてもらいました。上手い人が多い環境の中でプレーさせてもらい、システムなど何も考えずに自由にアイスホッケーをすることの楽しさを学べたと思っています。ありがとうございました。

個人として上手くなることとチームとして上手くなることの違いには戸惑いました。個人として上手くなってきたと思っても、それがチームの勝ちに繋がるわけではなかったし、かといってチームのためのプレーをしようとすると誰かに依存したプレーになってしまう。4年間を通して私個人がチームを勝たせるということは最後までわかりませんでした。だからこそチームに対して少しでもいい影響を与えられるよう試合中声を出して元気つけようとしたり、セットが同じ人にはどんどん要求したり、逆に向こうにも要求してもらったり。その過程でセットが上手く機能するようになるとチームとしてうまくなっているのでは?と思って嬉しくなったり。もっと個人として上手くなる余地はあったかもしれませんが、満足しています。

そう考えていると入学した頃と現在の東大アイスホッケー部について、どちらが良い悪いとかではなく全然違うチームになっているなとも思います。経験者が少ない中で、いかにして強豪に勝つかを必死に頭を使って考えている先輩たちの姿を見ていたから、私の頭の中も自然と、「東大は強豪に対してジャイアントキリングを目指しているチーム」という認識になっていました。実際春に上智に勝ったときは凄いことを成し遂げた時のような、何で勝てたかわからないというような感覚でした。
秋になって、未経験主体の一橋と試合するっていうときに、ようやくこう考えているのは私や四年だけなのでは?と考えるようになりました。
いまの東大は経験未経験に関わらず全員が主体で、未経験者でも入部した以上主体にならなきゃだめで。経験未経験で考えている内は真に強豪校になれないのかもなと思いました。本当の強豪になるために未経験者主体の一橋に勝って新しい東大になろう!というようなことを一橋との試合前に言おうとしていたのはここだけの話です。
結果はぎりぎりだったので、まだ私の代では本当に強いチームにはなれなかったのかもしれません。
経験者にしても未経験者にしてもいまの東大はいろいろ変化する中にあると思うので、その中で所属する人、これから所属する人がどうなりたいのか考えていってすごいチームになってほしいなというのが私のちょっとした願いです。

なんだか真面目なことばかり書いてしまったので、最後に。
部活動で最高の記憶は七帝戦です。
SnowManのライブに行くJDに囲まれながら仙台に向かったバス
開会式でどの大学よりも年季が入って大きな部旗を掲げながら腕の筋トレをしている門脇
九大が10-0で阪大を倒した日の温泉で、九大やべえっすよとかいろいろ話している小池と松井
ホテルで防具を干し、臭み成分を短時間で放出させるとか言ってドライヤーを当て始める遠見
対照的にホテルのリセッシュを使い切ってまで完璧な部屋に仕上げる中川と金森
東京に帰る日に寝坊してチェックアウトに間に合わない澤田
顔面にスラップシュートが当たってもん絶したのもいい思い出。ちなみにまだ痛い。
秋大会で駒澤に完敗して、一週間後の七帝戦でなんとしても優勝したいと思っていたので、実際優勝できたときは泣きました。
まったくいいホッケー人生でした。

部活の4年間を全肯定した文章になりましたが、失敗も反省も全部肯定して次に進んでいく所存でございます。四年間これまで関わってくださった先輩後輩監督コーチ、部外の方々、ビジターで一緒になった他チームの方々、保護者並びにOBOGの方々、ありがとうございました。