決意2019 VOL.9 MG 柴田薫

マネージャー 柴田薫


 

昨年度も多くのご支援ご声援賜りましたことをこの場をお借りして御礼申し上げます。年末に行われました双青戦では平日にもかかわらず、多くの方にご来場いただき、皆様のご声援のお陰で前シーズンを勝利で終えることができました。部員一同心より感謝しております。

一年生の春、マネージャーの経験が無く入部した私は、アイスホッケー部のマネージャーとして即戦力にならなくても、一労力としてなら役に立てるのではとの思いで参加していた。

年末に4年生の方が引退されマネージャーは3人に減り、もう一労力としてではなく、先輩方の様にアイスホッケー部のマネージャーとして携わらなければならなくなった。

「今日の笛(データ)はかおりか…」と少しでも思われない様に、またそう思わせてしまうことが部にとって良くないと思い、笛もデータもアイスホッケーの知識も先輩方に引けを取らない様にとにかく必死に過ごしていた。

3人に減ったマネージャーは新歓を経て4人、トレーナー2人が入部したことで労力不足は解決された。

その年の夏合宿、主将の輿石さんに

「マネージャーが増えたけど、かおりはこれからどうバリューを出していくの?」と聞かれ、その時になって初めて、人手が増えた今、今までの参加の仕方ではこの部にとって自分は必要ないのではと思い、私のバリューは何か考え始めた。

その結果、先輩方が示して下さった「漫然と過ごすマネージャーにならない」という姿勢を同期や後輩に伝えることが私のバリューだと考え、声出しやビデオ、カウントなど些細なことにもプライドを持って伝えられる様に努めた。しかし周囲の評価は「独り善がりだ」「近眼的だ」「あんな風になりたくない」「みんなに伝わらないのはかおりの努力不足だ」と散々なものだった。

 

 

マネージャーやトレーナーは、試合に出て勝敗にかかわることが出来ないため、部に対して結果を出しにくく、貢献度を感じ辛い。また、自分の頑張りや部への貢献度を測る可視化された基準も、その機会もない。そのため、どんなに沢山のデータを取っても、必死にベンチから声を掛けても、プレーヤーの様子を見ながら笛を吹いても、どんなに多く時間や経験を共有しても「自分がこの部に必要な存在なのか」と不安になり、他人と比べ、周囲の評価や無責任な発言に振り回されながらも、それらを結果や貢献度して受け取ってしまう人も多いのではないだろうか。

私はその1人だった。

私なりに頑張ったが、周囲の評価による結果は散々で、自分なりの存在意義もプライドも消え、いつしか漫然と過ごすマネージャー、それどころか、部を遠巻きに眺め仲間に入りたいと手を伸ばす事もない傍観者になっていた。

しかし、同期が執行代に向けて話し合う姿を見て、この人達をサポートしたい、同期が目指す「二部で戦えるチーム」のために力になりたいと思った。

その思いは、私に再び私にしか出来ない事を考えさせ、一つの結論が出た。

私は幸運にも、絵梨さん、伶奈さん、のりさん、万奈さんと部活をご一緒することができた。部活について悩んでいる時に話を聞いて下さったり、小さな努力に気付いて褒めて下さったり、私が分かるまで何度も質問に答えて下さったり、上手くいかないと泣いてしまった時には涙を拭いて下さった。

また、代が被っていないにもかかわらず、美季さんと萌さんはお会いする度に「頑張ってね!」と励まして下さった。

 

 

多くの方に様々な形で寄り添って頂いた私だからこそ、部員の小さな変化に気付き寄り添うことが私にしか出来ないことではないだろうか。

その為に周りに目を配る余裕を持ち、部員とコミュニケーションを取ることが大切だと思う。

部員と一括りに言っても、部員の前に一個人であり、入部動機、部に求める物は異なり全員が一丸となることは簡単ではない。疎外感を感じたり、自ら部と距離を置いてしまう部員もいると思う。その時に余裕があれば、歩みを止めてしまっている部員の様子に気付き、独り善がりではない形で寄り添えるのではないだろうか。部活の決定は基本的に「最大多数の最大幸福」に基づく。つまり誰かの犠牲の上に成り立つ決定や恩恵である事を執行代の私たちは忘れてはならない。その犠牲は個人のプライドや存在意義を打ち砕き、部に対し不信感を生むこともだ。余裕を持って部員に接し寄り添い、一緒に同じ目標に歩み続けてもらうことができたら、少しでもこの部に貢献できたことになるのでないかと思う。

最後になりますが、日頃からご支援くださるOB・OGの皆様、宮澤監督、堂上ヘッドコーチ、保護者の皆様、応援して下さる皆様に心より感謝申し上げます。手探りではありますが、私たちなりの東大アイスホッケー部を作って参りたいと思いますので、今年度もお力添え頂けましたら幸いです。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

 

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