決意2019 VOL.8 #18 河口和浩

副将
広島学院 FW#18 河口和浩


 

僕は、いつまで下級生なんだろう。

そう思いながら最上級生になってしまった。

一つ上の先輩たちは、新歓の時から僕の憧れだった。二年生の時から試合で活躍していて、いつも明るい雰囲気を作ってくれて、後輩の事を真剣に考えてくれて、部の未来を創ろうとする先輩。

そんな憧れの先輩たちに対して僕はずっと、劣等感を抱き続けてきた。先輩と違って、試合に出られない、同期がまとまらない、部に貢献できない、邪魔な存在なのかもしれない。この気持ちを払拭するために、与えられた仕事は頑張ったし「真面目に」やってきた。でもそんなのは逃げでしかなくて、いざ自分の価値を考えると辛かった。試合に出ている人たちはその人たちが背負うものがあり、辛いことは知ってる。試合に出ない僕は辛い顔を見せられない。この辛さは共有してはいけない、と思った。

二年生の頃はこの気持ちを抱えながらも、同期の嫌な雰囲気を感じながらも、思考停止することでうまくやってきた。いい後輩であろうとしていた。でも三年生になって、同期にも後輩にも試合に出る人はたくさん出てきて、この気持ちをぶつけるところもなくて、上級生のせいにすることでしか自分を保てなかった。だからずっと、自分のことを「下級生」としか思えなかった。

去年、先輩達が挫折する姿を見た。その姿を眺めながら、僕は何をして、何を思っていたのか。試合に出てないだけでない、運営に対して文句を言った。試合や運営がうまくいかなくても、あーあ、としか思わないようにしていた。自分で自分を、蚊帳の外に追いやっていた。自分はこの部の当事者であると胸を張る勇気がなかったから。

先輩の追憶も、最初の数人を読んでからは、しばらく読まなかった。先輩の追憶に自分の存在なんてなくて、どうにかして自分の影を探そうとすることが辛かったから。

そんな弱い僕だが、それでも今まで一度も部活を辞めようと思ったことがないのは、試合で戦う先輩が、部を引っ張る先輩がかっこよくて、憧れで、そんな風な当事者でいることを諦めたくなかったからで、なんとかして部に責任を持ちたかった。

試合後の氷上円陣、そこに入れないことが、見ているだけのことが、どれだけ辛いことか知っているからこそ、そこへの憧れは捨てられなかった。

 

 

僕の決意は、みんなを支えること。

この決意は、当事者となりたいという憧れから離れて聞こえるかもしれない。ひっぱる存在でもなく、活躍する存在でもなく。もちろん部をひっぱるし、活躍もしたい。ただ、そのモチベーションを「支えたいから」と決めた。

行動の動機を規定するのは奇妙に聞こえるかもしれないが、これが定まらないと僕がふらつくから、誰よりも僕自身のために、僕個人の行動原理はこれにしたい。

部を考えるにあたって、僕たちは、部の歴史性と向き合わなければいけないし、それはつまり、部の将来の、発展を、願い、願われ、考えているが、何が発展なのだろう。去年一年間を見て、同期と話し合って、いろんな組織を知って、各人の思い描く部の「発展の形」(あえて「理念」とは言わずに。)はこんなにも違うんだと知った。こんなに様々な考えがある中で、発展の形に優劣はつけられないと感じた。

それでも1年後、この一年間で作るこの部を「発展の形」の回答の一つとして示したい。そのために僕は全力で部員を支える。誰一人蚊帳の外だと思わせない。主将大囿が困っているっことは何か。同期は違う方向を向いてないか。後輩は不満をためていないか。スタッフはどんな感情だろうか。気を張って感じて、どうするべきか考える。部員でいると、苦しいことは沢山ある。別にその悩みを取り去ることは目標としてない。その分悩んで欲しい。その悩みを見つけ、僕が行動して部につなげる。それが支えることだと思っている。

ホッケーが好きか、楽しいかと聞かれて、僕は即答できない。他の部員の「好き」を見ると、僕の好きは相当弱いなといつも思う。ずっと、責任感でホッケーしてる気がしていた。でも去年一年、森と一緒にたくさんビジターに行って、前よりずっと楽しいと思えるようになった。僕の好きは異質かもしれないけど、そう思えたのは同期の森のおかげ。

この部に入るきっかけとなった勝家さん、僕が支えになっていたと言ってくれた輿石さん、大好きな清水さん。そんなOBの先輩方をはじめとした、後輩も含めた部員一人一人への感謝があるから、この部に責任を持ちたいと思えています。去年一年間会計担当をして、この部がどれだけOBさんのお世話になっているか、それがどれだけ有り難いことなのかを身にしみて感じました。僕の勝手を見守り応援してくれる両親がいることがどれだけ幸せなことか。支えられていることが僕自身の支えになっているから、支えたいと思えました。そういった支えに応えられない自分が恥ずかしかったし、絶対に応えたい。責任ある形で、胸を張りたい。

今年、副将を任された。必ず、僕が当事者として、支え、僕が作った部だと、胸を張る。

 

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