氷上の追憶2018 VOL.9 小野塚友也

宮崎西 DF#27 小野塚友也


 

去年の秋大会最後の試合、明治学院大学との入れ替え戦。

最後の一年を2部で戦うか3部で戦うかを決める、4年間を通して一番重要だったと思える試合。

一失点目となるパックが自分の真横を通る瞬間を、今でも鮮明に思い出せる。

その試合に負けて3部に降格が決まった。

大事な局面でDFとしての仕事を果たせなかった悔しさと、2部で戦えるチャンスを失った喪失感で体中の力が抜け、溢れ出る涙を抑えることもできなかった。

 

 

喪失感に苛まれながら、そもそもどうして2部で戦いたかったのか考えてみた。

それは僕がアイスホッケーを始めた理由にもつながると思う。

 

アイスホッケーを始めたのは、新歓での体験が楽しかったからといえばそうだが、何をするか決める上で、大学から始める人が多いスポーツという前提があった。まわりに同じタイミングで同じことを始める人がいて、自分の成長度合いを比較できるし、勝つか負けるか分からないような相手と試合ができる。勝つか負けるか分からない相手に勝つというのは、スポーツの醍醐味だと思うし、それまでやってきたことの成果が一番分かりやすい形で現れるものだと思う。その中でも、アイスホッケーは未経験者主体のチームでも、経験者が多いチームに勝つことができるということを新歓のときに知り、チャレンジしたいと思った。

その未経験者主体のチームがぎりぎり手の届く可能性のあるレベルのチームと試合ができるのが2部であり、先輩方がこだわってきた2部も、そういう意味での2部だと思う。

 

2部で戦いたかったのは、そういった相手に向けて準備して試合に臨みたかったからだと気づいた。幸いなことに、今年度の3部は経験者を数多く擁する2部レベルのチームが多く、最後の一年を部活に熱を入れるのに十分な舞台だった。そして去年のこの時期に、DFとして失点しないだけでなく、試合でプラスの貢献ができるようなプレイヤーになることを決意し、最上級生としての一年がスタートした。

 

個人としては、レベルの高い社会人チームのビジターとして積極的に練習に参加し、攻める方法や細かいスキルを学び取り実践していくことで、確かな手応えを感じた。そのころからようやく球技らしい動きができるようになり、アイスホッケープレイヤーとして楽しくなってきたと思うし、DFとしていきいきプレイする姿を後輩DFに見せることができたのは良かったと思う。(DFはネガティブになりがちなので)

今の2,3年生のDFはすでにホッケー的な動きができるようになっており、秋大会、七帝戦期間中も頼もしかった。今後の後輩DFの成長が楽しみで仕方がない。

 

 

下級生担当としては、どこを伸ばすべきなのか、どうやって伸ばすのか悩み、うまくいかないことだらけで、マネージャーのみんなにも迷惑をかけたと思う。そんな中で後輩やマネージャー、そして同期から意見をもらえたのは大きな支えになり、感謝しかない。

 

そして、自分のやるべきことをやってきて迎えた秋大会。勝負したかった相手には全敗し、3部残留が決まった。2部に昇格できなかったことよりも、勝ちたかった相手に勝てなかったこと、勝負どころでチームの力になれなかったことが悔しかった。強いチームに挑戦するチャンスは前回の秋大会で奇跡的に失わなかったのに、それをものにできなかった。

 

3部残留が決まり、引退するまで残り2ヶ月、七帝戦を下級生も含めたメンバーで戦っていくことに決まった。七帝戦で戦っていくために、特に2年生DFに教えられるだけのことを教えた。

七帝戦は2勝4敗という結果に終わった。

育成としては、下級生にとって七帝戦で負けたこと、ひとつひとつの失点は今後の財産になる(してほしい)と思うし、現状を把握するという意義はあったと思うが、勝ちを目指した結果としては、到底納得のいくものではない。

 

今年のメンバーは下級生含め、結果を残せるだけのポテンシャルを持っていると感じていただけに、結果を残すことができなかったことは悔しくもあり、申し訳なくもあり、今思えばもっとやりようがあったと感じることはいくつもある。後輩ひとりひとりにもっと早い段階で目を向けられたと思うし、主将、副将をもっと立てたり支えたりできたと思う。それらのことをこの部でやり直すことはもうかなわないので、この部で感じたことひとつひとつを忘れずに、今後の財産にしていきたいと思う。

 

 

この4年間、アイスホッケー部の活動に計り知れないほどの熱量を注いできて、引退した今、部活人生をやり遂げた安堵と、もうこれ以降の人生であれだけ熱量を注いできた部活をする環境がなくなる寂しさを感じる。

それだけの熱量を注いでこられたのは、この部に入りたいと思わせてくれた先輩、この部にいてほしいと思える後輩、そしてこの部にいたいと思わせてくれる同期がいたからであり、両親をはじめとした多くの方々の支えがあったからだ。

 

これまで様々な形で支えてくださった方々皆様のおかげで、4年間部活動を続けることができたことに感謝しています。ありがとうございました。今後とも東大アイスホッケー部をよろしくお願い致します。

 

小野塚友也

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です